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東芝エネルギーシステムズ株式会社

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大規模CO2分離回収実証設備の運転開始について

―バイオマス発電所向けで世界初、ネガティブエミッションに貢献―

プレスリリース

火力

受注・納入

2020年10月31日

東芝エネルギーシステムズ株式会社

 当社は、この度、グループ会社である株式会社シグマパワー有明の三川発電所(福岡県大牟田市)において、発電所から排出されるCO2を分離回収する大規模な実証設備の運転を開始しました。本件は、当社を含めた18法人注1で委託を受けている、環境省の「環境配慮型CCS注2実証事業」の中で行います。三川発電所はパーム椰子殻を主燃料としたバイオマス発電を行っており、今回稼働する設備は、バイオマス発電所から排出されるCO2を分離回収する世界初注3の大規模BECCS注4対応設備となります。

 当社は、2009年9月に三川発電所内に1日あたりのCO2回収量が10トン規模のパイロットプラントを建設して以来、CO2分離回収システムの開発、改良、実証を積み重ねてきました。実際の発電所におけるシステム性能の実証とともに、その運用性、保守性についても検証を進めてきました。
 今回稼働する設備は、同発電所隣接地に2018年2月より機器の納入、据付を開始し、これまで試運転を行ってきました。本設備は、三川発電所から1日に排出されるCO2の50%にあたる500トン以上のCO2を分離回収することができます。なお、火力発電所から排出されるCO2の50%以上を回収することができる設備としては、日本初注5となります。

 低炭素社会の実現に向け、国内外で、再生可能エネルギーの導入が進んでいますが、火力発電による発電は、国内外において大部分を占める重要な電源であり、発電所から排出されるCO2を大幅に削減可能なCCUS注6技術の実現が求められています。
 このような中、当社は、環境負荷が少ない高効率発電設備の提供やサービスを進めるとともに、CO2分離回収技術の推進に取り組んでいます。当社は、今回の実証運転を通じ、CO2分離回収の技術、性能、コスト、環境影響、発電所との統合運用性等の評価を行っていきます。
 本発電所はパーム椰子殻を主燃料としたバイオマス発電所で、カーボンニュートラル注7です。そのため、バイオマス発電所にCO2を分離回収するCCS技術を適用することで、過去に排出され大気中に蓄積したCO2を除去する「ネガティブエミッション」を実現すると考えられています。
 環境省が掲げる2030年の本格的なCCUS社会実装に向けて、バイオマス発電所にCCS技術を適用したBECCS対応設備の技術開発によって、当社は地球温暖化防止に寄与していきます。


注1:東芝エネルギーシステムズ株式会社(契約当時、株式会社東芝)、みずほ情報総研株式会社、千代田化工建設株式会社、日揮株式会社、三菱マテリアル株式会社、大成建設株式会社、株式会社ダイヤコンサルタント、株式会社QJサイエンス、日本エヌ・ユー・エス株式会社、国立研究開発法人産業技術総合研究所、一般財団法人電力中央研究所、国立大学法人東京大学、国立大学法人九州大学、上野トランステック株式会社、三菱商事天然ガス開発株式会社、国際石油開発帝石株式会社(INPEX)、一般財団法人石炭エネルギーセンター(JCOAL)、太平洋セメント株式会社の18法人
注2:CCS(Carbon dioxide Capture and Storage):プラントから排出されるCO2を分離、回収、貯留する技術
注3,5:当社調べ。2020年10月時点。
注4:BECCS:(Bio-Energy with Carbon Capture and Storage):CCS付きバイオマス発電
注6:CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage):プラントから排出されるCO2を分離、回収、利用、貯留する技術
注7:植物は燃やすとCO2を排出するが、成長過程では光合成により大気中のCO2を吸収するので、排出と吸収によるCO2量のプラスマイナスはゼロになる。そのような炭素循環の考え方のことを「カーボンニュートラル」という。

CO2分離回収実証設備の写真

CO2分離回収の仕組み

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